主催行事Organized Event
国内会議
システム制御情報学会研究発表講演会SCI
システム制御情報学会研究発表講演会 (SCI) は、システム制御情報学会が年に一度開催する大規模な研究発表講演会です。「1957年に第1回の創立記念講演会を開催し、以降は毎年、「学術講演会」(~1978年)、「研究発表講演会」(1979年~)として開催しており、最近では500名前後の参加があります。
「S」「C」「I」はそれぞれ、「システム/Systems」、「制御/Control」、「情報/Information」の頭文字です。これらの技術分野はいずれも古くから慣れ親しんだものですが、最近になってその重要性が今まで以上に強く認識されています。
例えば、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は国家レベルでの喫緊の重要課題として位置づけられていますが、SCIがカバーする技術分野は、製造業におけるDXの基盤技術となるものばかりです。より広く捉えれば、仮想世界と実世界の接続・循環を通して新たな価値を創出するような領域において、SCIがカバーする技術分野は大きな貢献を果たします。
こういった学術的にも産業応用的にも重要かつ挑戦的な視座のもと、SCIでは幅広い関連分野の研究者・技術者が会員・非会員を問わず集い、発表や交流を通して情報交換できる場を提供しています。ぜひ、皆様もSCIにご参加いただき、新たな人的ネットワークづくりにお役立てください。
自動制御連合講演会JACC
自動制御連合講演会は、自動制御とその応用に関する最先端の成果を発表する場として、1958年に初めて開催されました。それ以来、毎年秋に開催されている、制御分野で最も歴史ある学術講演会の一つです。
この講演会の特徴は、自動制御に関わる七つの学会、システム制御情報学会、計測自動制御学会、日本機械学会、化学工学会、精密工学会、電気学会、日本航空宇宙学会が共同で主催している点です。このうち、システム制御情報学会、計測自動制御学会、日本機械学会の三つが、毎年交代で幹事学会を務め、開催実務を担当しています。
1957年に設立された International Federation of Automatic Control(IFAC)の理念に基づき、日本学術会議の自動制御研究連絡委員会(当時)が提案して始まったこの講演会は、自動制御分野の発展に大きく貢献しています。
国際会議
ISCIE International Symposium on Stochastic Systems Theory and Its ApplicationsSSS
システム、制御、情報の各分野で幅広く必要とされている確率システムおよび確率統計的手法の最先端の理論と応用の研究者、技術者の国際的な情報交換の場として開催しています。
SSSは、ISCIEの前身の日本自動制御協会の主催で1968年に「統計学的制御理論シンポジウム」として始まりました。第17回に国際シンポジウムとなり、第25回からの英文Proceedings発行開始を経て、現在に至っています。
過去のProceedingsはJ-STAGEにて閲覧することができます。
The ISCIE International Symposium on Stochastic Systems Theory and Its Applications (SSS) has been held annually as an international forum for information exchange among researchers and engineers in the cutting-edge theories and applications of stochastic systems and statistical methods which are widely required in the fields of systems, control, and information.
The first SSS was held in 1968, organized by the Japan Association of Automatic Control Engineers, the predecessor of ISCIE. It has continued to be held to the present day, becoming international from the 17th symposium and starting the publication of the proceedings in English from the 25th symposium.
The past proceedings are available on J-STAGE.
International Symposium on Flexible AutomationISFA
この国際シンポジウムは、1986年から2004年まで日米FAシンポジウム(JUSFA:Japan-USA Symposium on Flexible Automation)として、アメリカ機械学会ダイナミックシステム制御部門(ASME-DSCD)との共催により、2年ごとに米国と日本で開催されてきました。そして、2006年から現在の名称に変更し、引き続き本学会とASME-DSCDとの共催にて隔年で開催しています。
The ISFA conference, a biennial summit focused on automation technology for manufacturing processes and systems as well as related fields, was established in 1986 through the co-sponsorship of the American Society of Mechanical Engineers (ASME) and the Institute of Systems, Control and Information Engineers (ISCIE) in Japan.
It offers a dedicated and intimate environment for the dissemination and discussion of advanced manufacturing technologies and other related areas, including dynamical systems and control, logistics and informatics, and design and optimization.
The conference features a synergistic mix of topics covering various aspects of manufacturing, such as sensing and control, mechatronics, material design and synthesis, process modeling, lean manufacturing, diagnosis and prognosis, and emerging concepts like artificial intelligence, the Internet of Things (IoT), cloud computing, and environmental sustainability.
研究例会等
チュートリアル講座
- 正式名称
- システム制御情報学会・計測自動制御学会 チュートリアル講座
システム・制御・情報の分野における新しい技術や重要な応用について、初学者や他分野の技術者にもわかりやすく丁寧に解説を行う講座です。
座学とハンズオン形式の実習を組み合わせて実施しているため、受講者からは「実際に動かすまでの敷居が下がる」との評価をいただいています。
セミナー
- 正式名称
- システム制御情報学会セミナー
システム・制御・情報分野において、技術テーマを設定し、その分野の第一人者を講師に迎え、設定テーマについて様々な観点で講演いただきます。
近年は座学だけでなく、運営の方法にも工夫を行い、講師を含めたディスカッション形式での時間を設定するなど、参加者が第一人者に気軽に意見を交換出来るような形式で開催しています。
企業見学会
- 正式名称
- アイサイ企業見学会
大学生(院生を含む)を対象に、システム制御情報学会の事業維持企業の中から選定した企業の協力を得て、研究拠点や生産現場を見学し、技術の活用事例、社会実装までの過程を感じていただける機会としています。
内部を見せていただける機会はなかなかなく、実際に参加した参加者から非常に好評を得ています。
連携シンポジウム
- 正式名称
- 計測自動制御学会関西支部・システム制御情報学会シンポジウム
計測自動制御学会関西支部とシステム制御情報学会は、学術界と産業界を問わず、研究者や技術者による研究開発活動の促進と人的ネットワークの構築、およびその深化を目的として、2019年より計測自動制御学会関西支部・システム制御情報学会シンポジウムとして開催しています。
研究者・技術者の研究活動の促進と相互交流を図るため、未完成の研究発表も受け入れ、シンポジウムでの議論を通して新たな視点を開きます。また、学生にとっては年度末に向けた中間発表の場となり、研究の進展に役立つことを期待しています。