ご挨拶

今年で第55回を迎える自動制御連合講演会は,システム制御情報学会を幹事学会として,京都市左京区の京都大学吉田南構内で開催されることになりました.今年からは,主催学会が1学会増えて,化学工学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,精密工学会,電気学会,日本機械学会,日本航空宇宙学会の7学会で実施することとなりました.

今年は,自動制御が果たすべき役割をより広く考えることができるように,プログラムにも幅を持たせて提供することをこころがけてみました.関連する分野が広がりを見せていることに呼応して,自動制御連合講演会への関心も近年高まっており,講演応募総数は約450件に達しました.オーガナイズドセッションには38テーマの応募があり,魅力あるプログラム作りに貢献いただいております.講演申込みいただきました方々,オーガナイズドセッションを企画いただいた方々に御礼申し上げます.また本講演会を後援してくださいました日本学術会議,幹事学会のシステム制御情報学会の事務局,実行委員会やプログラム委員会の皆様方に深く感謝します.

今年の主題は,自動制御が社会的な課題に対してどのように取り組むべきかを考えるところにあります.科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業CRESTの「再生可能エネルギーをはじめとした多様なエネルギーの需給の最適化を可能とする,分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論,数理モデル及び基盤技術の創出」の研究総括である藤田政之先生(東京工業大学)に「社会と制御のかかわり:社会的課題の解決に向けて」として特別講演をしていただきます.またエネルギー関連,災害関連などのオーガナイズドセッションも社会と自動制御の関連を考えるうえで有用であると思います.

学会会場となる京都大学吉田南構内は,1949年の新制大学発足まで旧制三高の校地でありましたが,現在は,全学共通科目の多くの講義が行われる場所となっています.東には吉田山があり,さらに東にたどれば哲学の道や永観堂など紅葉の名所を控えております.11月中旬の季節の良い時期ですので,この機会にぜひ京都にお越しくださいますようにお誘い申し上げます.

 

第55回自動制御連合講演会

運営委員長 小林尚登 (法政大学)
実行委員長 太田快人 (京都大学)
プログラム委員長 鷹羽浄嗣 (立命館大学)